日刊ゲンダイの2015.6.25に、PHP新書より発刊した『世界に嗤われる日本の原発戦略』の書評が掲載されていました。
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出口の見えない原発再稼働論議に一石を投じる問題提起の書。
大部分の人は、福島第1原発の事故を人災と認識。過去の大きな原子力事故もほとんどは「人」による事故だったと指摘する著者は、「そうであるならば、原子力技術そのものは、まだ救うべき価値のあるものではないか」と問いかける。
太平洋岸の原発である女川原発なども地震・津波に襲われたが「冷温停止」という3段階中の2段階目の安全性が保たれた。原発のすべてを福島第1と同様に扱 うことは間違っていると説く。さらに日本の原発がなくなっても世界では増え続けている現状や、大量に残る使用済み核燃料の処分問題などを検証しながら、原 発の必要性について考える。
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/150530/ecf1505300500009-n1.htm