3月1日
いよいよ3月。去っていく月。
2月はあっという間に逃げていきました。捕まえようとは努力したんだけど。速すぎた。ピュ———。
でもボクにとっては色々ありました。いいこと、悪いこと、アタフタすること。
まず、原子力学会北関東支部での講演。
タイトルは「『福島第二原発の奇跡』から見えてきたこと」。
専門家の前で堂々と……。でも、ないんだけど。遠慮しながら……ボソボソ。
たくさんの方たちが来てくれました。昔の上司や同僚も来てくれました。ホント、アリガトウ。
実はボク、大学の先生になるのが夢でした。
と言うわけでもないんでしょうが、『福島第二原発の奇跡』(PHP研究所)が、第37回「エネルギーフォーラム賞」優秀賞を頂きました。有り難うございます。
福島第二原発の奇跡
https://www.amazon.co.jp/dp/4569829686
小説関係の人は知らないだろうね。ひさしぶりの賞なんでかなり嬉しい。
賞なんて、ホントのホント、何年ぶりだろう。でも小説の賞とは違って、選者は学者さんや企業の人。
授賞式もホテルではなく、経団連会館。
来られる方も大学の先生や、政治家さん、政府や企業のエライ方々。ちょっと、いや、かなり違うね。
本が爆発的に売れるわけでもないけれど。でも、嬉しいね。
科学関係の賞は、もう何十年も前だけど、「原子力学会賞」をいただいた。
これは、アメリカにいたときに知らせをもらった。まさに「タナボタ」の賞だった。
当時、世界でも最新の核融合装置がメインで、ボクはその一部に関係していた。
やっぱり、嬉しかったなあ。メダルをもらっただけだけど。
この本は、福島第一原発のかげにかくれて、あまり話題にならなかった福島第二原発の人たちの奮闘を書いたものです。
これを機会に、多くの人たちに読んでいただけるとありがたいです。
『世界に嗤われる日本の原発戦略』(PHP新書)も。
世界に嗤われる日本の原発戦略
https://www.amazon.co.jp/dp/4569824366/
2年前に出した本。
原発に関する問題はほぼ解決、というすぐれモノと自負してたんだけど。話題にもならなかった。
アマゾンの書評が面白い。読む価値ナシだって。
アーア。原発のバックグラウンドを説明して、新しいやり方を提案して、単に問題提起しただけなのに。よほど、読ませたくなかったんだね。
「真実を見つめ、未来を創る」最近、書くことにしてる言葉。
原子力関係は、あと3冊書きたい。どれも、売れないだろうな。ゴメンナサイね、出版社の皆さん。でも、どれも意義ある本です。
1冊なんか、世界の原子力情勢を変える可能性がある。タブン。いや、絶対に。この言葉使っちゃイケないんだ。ゴメン。
ボクは何でももらうの大好き。特に賞は。おまけ、じゃなくて、ご褒美だもの。今度は、小説。ガンバロウ。
よろしくね、編集さん。ボクは他力本願。本当の意味で……。タブン。
『ブルードラゴン —沖縄コンフィデンシャル—』(集英社文庫)が出ました。
ブルードラゴン
https://www.amazon.co.jp/dp/4087455491/
「沖縄コンフィデンシャル」の第2部です。
『交錯捜査 —沖縄コンフィデンシャル—』が第1部。
交錯捜査
https://www.amazon.co.jp/dp/4087454274/
今回は天久ノエルがアイデンティティを求めて——。
「同じ色でしょ。あなたの血と。どこが違うというの。人間なんて不思議なもの。表面だけですべてを決めてしまう。身体の中は同じなのに」
「血か……。そんなもの関係ない。血のせいなんかじゃない。すべては彼自身の問題だ。人間は様々な要素を持っている。悪意、善意、憎しみも慈しみもみな人間の心だ。人は様々な感情を自制しながら生きているんだ」
「——あなたを逮捕する。銃を捨てなさい。私は沖縄県警巡査部長、天久ノエル」
第1部の大きな謎は徐々に明らかになります。なぜ、普天間が辺野古移転になったか。沖縄の真の闇はどこにあるのか。
第3部、『沖縄の涙』(仮)で明らかに——。
さて、今月は「イカナゴ」の月。でもかなりな不漁だとか。
きっと値段も急騰、沸騰。買い出しの列も続き、数時間待ち。ああー。
今年は止めておくか。どうしよう。ゴメンナサイね。さあ、これで良し。
でも、夏の猛暑、冬の寒波、海流の異常、乱獲……どれが原因なんだろう。これらの多くに、地球温暖化が影響している。タブン。
長い目で見れば……。なにを選択すればいいんだろ。
世界の軍事費を温暖化防止に投入すれば、かなりの部分が一気に好転するんだけどね。トランプさん、勉強してくれればね。