近況報告(2019/3/1)

3月1日

 

二月は逃げる。アッ、逃げられた。で、もう三月一日。でも、三月はいつの間にか去っていく。ゴーンさん。

この時期になると、神戸垂水の町には、醤油とザラメの香ばしい匂いが。

「イカナゴのくぎ煮」のはずなんだけど。今年は漂って来ない。ここ数年、あの昔の騒ぎがウソのよう。今年はイカナゴさん、海底の奥深く逃げてったのかな。ホッ。

一キロ三千円を超してから、我々庶民の魚ではなくなった。高級魚。ギョギョギョ。だったら、他のお魚さんに……。

で、ボクの知る限り、今年はまだ見てません。で、今年はお休みかな。ゴメンナサイね。ホント。

 

現在、岡山玉野。エアコン故障でブルブルブル。

世の中、色々と騒がしい。たしかに、お魚さんどころじゃない。

トランプさんと金さんの会談。「嘘つき」と「殺人主犯」の会談、なんて言うと顰蹙を買うか。でも客観的に……。

普通の人なら、とっくに塀の中。なのに旗を振って世界中でテレビ放送。世の中、不可解。

 

「沖縄コンフィデンシャル」の第四巻を書いている関係で、「沖縄」「辺野古」はかなり勉強した。

沖縄辺野古の投票結果、「埋め立て反対」の勝ち。だけど、これにどれほどの意味があるんだろう。

ボクも埋め立ては、よくないと思う。でも、と考える。「辺野古」の問題を正確に理解している人は、いないんじゃないかと思ってしまう。マスコミ、沖縄の人たちも含めて。

 

アレって、問題が次々に置き換わってる。

人口密集地にある「危険な普天間基地移転」から始まった。初めは、現在ある「基地内移転」。「キャンプシュワブ陸上案」も候補に挙がった。アメリカも納得し、かなりスムーズにいくはずだった。

ではなぜ、海になったか。港が必要? 普天間には港はない。津波が来ればアウトなのに。騒音? 大して変わらない。

「陸上案」では、基地は動いても、「お金が動かない」。で、ホワイトビーチなどの「埋立て」になった。でもなぜか潰された。

最終的に「辺野古崎の埋め立て」周辺土地は与野党の政治家の所有も多い。

 

そして、知事が変わるごとに埋め立て面積は広くなっている。つまり、何らかの密約があるんだろうね。政府ばかりじゃなく、県内の……。

ボクの読んだノンフィクションでは、政治家の秘書によって那覇空港に持ち込まれる内閣機密費について、実に生々しく書かれていた。

その額、一億円以上。おそらく一度や二度じゃない。どこに消えたのか。

普天間基地移転は、「埋立ありき」で成り立っている。これは、沖縄内部の政財界の利権。さらには本土の利権も絡んでいる。建設費3500億円。その内、埋め立て費用2311億円。これはさらに膨らむ。

最近見つかった軟弱地盤の改良には、2兆5千億円だって。アホラシ。とにかく、埋立には技術はいらないが、お金がかかる。沖縄向き、って言うと殺されるか。ゴメン。

 

「沖縄コンフィデンシャル」(集英社文庫)『交錯捜査』『ブルードラゴン』『楽園の涙』辺野古問題、少しずつだけど触れてる。その本質にもね。気付いてくれてるかな。そして……。

島内と本土の政財界、議員、高級官僚の利権で、魑魅魍魎の世界なんだろうな。

「おまえ、近づくなよ。度胸もチエもないんだから」「ハイ、ブルブルブル」

でも、反町くんが頑張ってる。ノエルも赤堀も。そして、理沙さんも。

 

沖縄の弱い点は、「未来の姿」が描けてないこと。「基地反対」「基地ゼロ」なら、サルにも言える。

基地がなくなった場合、基地に関する補助金、軍用地代、基地関係の雇用などがゼロになる。

その場合でもやっていける、「姿」を提示すれば、みんな納得するのにね。詳細な収支報告付きの。

アッ、政治的な話はキライなんだ。これ、全部忘れてね。ゴメン。

「本書はフィクションであり、実在の個人、団体、事件などとは、一切関係ありません」

 

でも、なんで、この辺りの経緯が問題にならないんだろう。マスコミには優秀な人も、お金もある。分かってて言わないのか、言えないのか。それともただ、チエがなくて知らない……。

コレって、「大阪都構想」の住民投票にも似てる。「イギリスのEU離脱」にも。やはり多くの人は、表面だけしか……何て言うと、ホームで背中を押されるか。ゴメン。

でも、やはりマスコミの責任も大きい。真実をただ公平に伝える。それが難しいんだろうけどね。声が大きく、動作が派手だとインパクトが大きいことは確か。

 

次に出る「文庫」の装丁が二種類送られてきた。

『Confessions of the brain human』なかなかステキ。

ボクの残りの人生、これに賭けるか。もう一つ、海の向こう。

「ココロのお話です」生臭さゼロ。