明日、15日水曜日、『EV』(角川春樹事務所)が、書店さんに並びます。アマゾンでは、予約受付中。
世の中には、「理屈」では解決できないことが、多々あります。「流れ」です。「エンジン車」から「電気自動車」へ。これがそう。「ガソリン」から「電気」に。
現状では、車がCO2を出すか、発電所がCO2を出すかの違いだけなんだけどね。
でも、世界は待ってくれない。「エンジン音が消える日」は、それほど遠くはない。
日本の産業形態が変わる日。
政治家さんも、ドタバタやってる場合じゃないのにね。ぜひ、読んでください。
「現状では、EVを世界に自由に売り込めるというのは、ステラ社くらいか」
「ハイブリッド車とEVの二刀流。ダブルスタンダードでは、うまくいきません。将来的に生き残る車に集中すべきです。そうでなければ、世界の競争には勝てません」
「私もそう思う。しかし、一つに絞ることは日本では難しい」
総理は息を吐いて時計を見た。しかし、立ち上がろうとはしない。
瀬戸崎が小笠原を見ると、続けるように頷いた。
「カメラのオートフォーカス、デジタル化は過去の技術とツールをすべて捨てて、新しい方を取りました。音楽もそうです。数十年の間にレコード、テープ、CD、配信と進化しています。車の場合、変わるのは車だけではありません。社会インフラの変更もあります。ガソリンスタンドは充電スタンドに変わります。一戸建て、マンションやその他、駅やレストランなどの駐車場に、充電スタンドを設置しなければなりません」『EV』88P